社員に不人気でも会社は社員旅行を計画、会社側の意図は?
会社が社員旅行を行う意図は
会社が社員旅行を行う最大の意図は、コミュニケーションの促進です。社員旅行で社員同士が親睦を深めて、仕事をスムーズに進め、業績が向上することを期待しています。
社員旅行で仲間意識や愛社精神、帰属意識を高め、社内の雰囲気を良くして、離職率が下がるようにしたいのです。
さらに、日頃の疲れを取り、リフレッシュして、これからの仕事のモチベーション向上を目指しています。
また、社員旅行に研修の要素を入れ、みんなで力を合わせて目的を達成する楽しさや意義を再確認し、組織の停滞を打破して欲しいと考えている会社もあります。
社員旅行の目的により旅行形態が変わってきます。目的をはっきりさせ、社員に周知させることにより、参加意欲を高めることができまるでしょう。
コミュニケーション促進が目的の社員旅行
最近は、連絡はメールで済ませ、仕事帰りの飲み会が減り、コミュニケーション不足が懸念されています。同じ会社に通勤していても、部署が違うと話す機会がない人がほとんどです。
社員が一堂に集まる社員旅行では、普段疎遠にしている他の部署の人たちとも話す機会があり、貴重なコミュニケーションの場となります。
いつも電話やメールでやり取りしている人と顔を見て話したり、上司のプライベートな一面を見たりできるかもしれません。
多くの社員と気軽に話ができるような関係を作っておくことは、仕事を進める上でとても大切です。
従来の宴会型を脱して、旅行内に色々な体験型イベントを設けたり、チームごとに目的を達成するイベントを企画したりして、社員間のコミュニケーションがより活発になる工夫をしている会社もあります。
離職率を下げる目的の社員旅行
今は、新卒の3割が3年以内に辞めると言われています。新人教育に経費をかけて、すぐに辞められてしまうのは、会社にとっては大きな損失です。離職率を下げることは、緊急の課題になっています。
社員が辞める本当の理由の1つとして、人間関係が挙げられています。チームワークが良く、個を大切にするような職場だと、離職率も低くなります。
会社は、魅力的な会社にして離職率を下げるために、社員旅行を上手に活用しています。仲の良い職場なら、社員旅行は楽しいイベントになるはずです。
慰労やリフレッシュが目的の社員旅行
営業目標や売り上げ目標を達成したご褒美や、普段忙しく疲労がたまっている社員に、リフレッシュしてもらおうという目的で企画する社員旅行です。
社員旅行を、美味しい料理や温泉、楽しいイベントなど、思いっきり楽しめるものにして、慰労に努めます。非日常の環境で気分が開放的になり、会話や交流が増えリフレッシュできるでしょう。
人材育成のための社員旅行
社員旅行を研修型にシフトする会社は、社員の個々の成長を促し、社員のモチベーションを上げ、力のある組織を育てることを目的としています。
チームビルディングを社員旅行の企画に研修イベントとして取り入れる会社が増えてきました。チームビルディングとは、一致団結して1つの目的を達成する組織作りのことです。
半日ほどの時間でも、チームビルディングは実施でき、参加社員同士の信頼感を構築し、強い絆を作り、個性に合わせた役割を受け持って集団に貢献する体験をすることができます。
その他に、業務内容に合わせた体験型ビジネスシミュレーションゲームや顧客満足度達成ゲームを取り入れたり、取引先や関連施設の視察を兼ねたりする社員旅行などがあります。
社員は研修として参加するので、参加のモチベーションが上がります。ゲーム感覚で楽しんだ後、帰ってからも学んだことを生かして、チーム力が増し、組織が活発になる効果があります。
つまり会社は社員旅行で、コミュニケーションを活性化し、社内の団結力を高め、モチベーションを向上し、個々のスキルアップを図って、収益向上に貢献することを期待しているのです。
(画像は写真ACより)