希少な産卵シーンは感動的!黒島でウミガメに会えるかも?
石垣島の沖合に位置する黒島は、ウミガメがやってくる島として知られています。
ウミガメは、海で過ごす生物ですが、産卵の時だけは陸地へと上がります。そのため、ウミガメを見かけるのは希少であり、貴重なシーンと言えます。
ウミガメはどのようなタイミングで黒島にやってくるのでしょうか。ウミガメの生態について調べていくことにしましょう。
ウミガメの生態について知りたい!
ウミガメはその名前の通り海に生息するカメですが、肺で呼吸をしているために、海岸近くにウミガメがいる場合は、海面上にウミガメの頭を見かけることがあります。また、ウミガメは卵を産んで子孫を残すため、産卵時に限って陸地に上がります。
ウミガメの産卵場所は砂浜ですが卵が波にさらわれることのないよう、波打ち際から離れた場所に産卵します。ふ化をうながすために、ウミガメは産卵した後に砂をかけておきます。黒島に産卵にやってくるウミガメの種類は、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイです。ウミガメの産卵に適している砂浜がある黒島は、ウミガメにとって絶好の産卵場所となっているもよう。黒島でウミガメが産卵する場所は、黒島の西側に位置し、白い砂浜が広がっている「西の浜」です。
ウミガメは、いつごろ産卵するの?
ウミガメの産卵時期は、5月頃から9月頃で、産卵の時間帯は夜間となります。西の浜では、日中に、ウミガメが産卵するために歩いた足跡が見られることもあります。
産卵シーンを見るためには、ウミガメが訪れる季節の夜に、砂浜で待ち構えていなければなりませんが、ウミガメは産卵の頻度が少ないこともあり、実際に産卵のタイミングを見かけることは少なくなっています。そのため、ウミガメの産卵シーンはとても貴重なものと言えるでしょう。
ウミガメについて研究している「黒島研究所」
黒島にはウミガメを研究する「黒島研究所」があります。黒島研究所は、黒島港から南の方へと向かい、自転車で約20分の所にあります。
黒島研究所は、ウミガメやサンゴ礁の研究を続けてきた実績があります。ウミガメの調査、研究は1978年より開始され、約40年にわたり、現在に至るまで継続されています。黒島研究所には生物飼育室がありますが、3種類のウミガメが飼育されているほかにも、ヤシガニやサメなど、黒島の周辺に生息する生物も飼育されています。
また、資料展示室にはウミガメのはく製が展示されているほか、イルカの骨格、サンゴの標本なども展示されています。
住所:沖縄県八重山郡竹富町黒島136
アクセス:黒島港より自転車で約20分、徒歩で約40分
黒島では、道路や港などのインフラ整備が進んだことにより、便利な生活が送れるようになりました。
その一方で、黒島では、ウミガメの産卵に適した砂浜が徐々に減少する傾向も見られています。多くの種類のウミガメは、絶滅危惧種に指定されていることもあり、ウミガメの存在は貴重なものとなっています。
ウミガメが生息できる自然環境を、これからも守り続けていきたいですね。(画像はイメージです)
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