石垣島のサンゴ礁について知ろう!白保サンゴ村
石垣島で有名な市街地や観光地などとは違い、静かで風情のある、時間が止まってしまったかのような白保地区。白保地区にはサンゴ礁を保護する拠点があります。それが「しらほサンゴ村」です。
石垣島のサンゴについて、詳しく知ることができる白保地区を訪れてみませんか。
白保の街並み
赤瓦の古民家が残る素朴な街並みです。道は狭く車が1台やっと通れるほどで、駐車場は日曜市の場所にあるだけです。
白保小学校から歩いて散策するのがおすすめ。サンゴでできた石垣が続く碁盤の目の様な細い路地は、いかにも八重山らしい風情です。ハイビスカスやブーゲンビリアなどの南国の花で彩られた静かな住宅地には、昔から防風林として植えられたフクギの大木があちこちに見られます。
明和(1771年)の大津波で甚大な被害を受けた白保地区。海岸には津波で運ばれた大きな石がゴロゴロとしています。そのためか街の中には御嶽が4つもあり信仰の深さを知ることができます。
白保の海
白保の海の恵みは、白保の人にとって「宝の海」であり「命つなぎの海」でした。白保の海には、世界有数のサンゴ礁が広がり、サンゴや魚類の種類も多く、中でも貴重なアオサンゴの群落は、世界最大級のものです。
石垣島の白い砂浜は、サンゴのかけらや海の生物の死骸でできています。色とりどりのサンゴは死ぬと真っ白になり、それが砕けて砂になります。しかし、白保海岸は砂にはならずそのままの形で転がっています。
2007年石垣島が西表石垣国立公園に編入された時、白保地区は海域公園として指定されました。
しらほサンゴ村
「しらほサンゴ村」は、2000年に設立されたWWFサンゴ礁保護センターです。白保の海は新空港の建設予定地でしたが、世界的な反対運動が起き、現在の所に変更になったという経緯があります。
「しらほサンゴ村」の設立目的は、沖縄のサンゴの調査と保護活動です。赤瓦の開放的な建物の中には、サンゴ礁のことなら何でも分かるように、サンゴ礁の成り立ちやそこに棲む生物の写真、海人の乗っていた昔の船などの展示があります。
サンゴの保護
沖縄サンゴはアカヒトデや赤土流出のためかなりの部分が消失してしまいましたが、白保の海は奇跡的に健全な形で残されました。白保では、畑の赤土が海に流出しないように畑の土留めとして月桃や糸芭蕉などを植える運動をしています。
海資源の保護
沖縄だけのことではなく、世界的にも、サンゴ礁や干潟の減少、漁業での乱獲などで海の資源は枯渇しています。「しらほサンゴ村」は、持続可能な海の資源を利用するための工夫と保護調査などを担っています。
しらほサンゴ村
住所:石垣市白保118
電話番号0980-84-4135
入館料:無料
アクセス:車 市街地から390号線を北上、白保郵便局を右折
バス 空港と市街地を結ぶ路線「白保郵便局前」下車
白保サンゴ村 日曜市
日曜市は、毎週日曜日に朝の10時から13時まで開催され、野菜、果物、石垣牛のステーキ肉、オニギリ、漬物、総菜、牛汁、手作りみそなど島の特産物が並びます。
食料品だけでなくハンドメイドのアクセサリー、お守り、小物などもかわいい物があります。地元値段で色々購入できて、とても嬉しい日曜市です。駐車場があります。
白保の海で遊ぶ/海岸散歩
海岸に居るだけでも癒やされます。波や風の音、頬を撫でる柔らかい風、心地良い時間が過ぎていきます。島の東側にあるので海から朝日が昇ります。朝日を拝むと心が充実してやる気がみなぎるから不思議です。
海岸は岩やサンゴのかけらがゴロゴロしていて、海藻(アオサ)が生えているので滑り易いです。サンゴや貝殻を拾って楽しめます。
シュノーケル
サンゴ礁が広がっている範囲が広く、どこまでも遠浅で、白波の立つリーフエッジが青い空と海を分けています。陸から見ると青い波しか見えませんが、ひとたび海の中に潜ると、そこは想像以上の豊かな命があふれた世界です。
サンゴと色とりどりのイソギンチャク、小さな群れをなす魚たち、ウミヘビやウツボにドキッとさせられ、カクレクマノミには心癒やされます。サンゴのすき間にはカラフルなシャコガイがいて、人が近づくとカラフルな身がパッと殻の中に入っていきます。
白保のシュノーケルツアーでは、インストラクターが、船でアオサンゴやハマサンゴの群落などのシュノーケルポイントに案内してくれます。泳げない人や子どもでも、ライフジャケットを装着していくので安心して参加できます。
マリンショップ
マエサト商店グラスボートやシュノーケルのツアーが、午前午後の2回あります。民宿と食堂も営業しています。
電話番号:0980-86-8419(要予約)
ちゅらねしあ
市街地の登野城にあるショップ。シーカヤックに乗って白保の海をシュノーケルできます。午前午後の2回ツアーがあります。
電話番号:090-2611-7601(要予約)
最後に
「しらほサンゴ村」でサンゴの勉強をした後に、サンゴを観察してください。きっと美しく貴重な自然を守っていかなければいけないという気持ちにしてくれます。(画像はイメージです)
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